本研究所では、身近にある未利用資源に目を向け、新しい素材の探索や開発に力を入れています。エネルギー、資源、環境面から安心・安全な技術開発で循環型の社会構築に貢献していきます。
研究項目
グリーン溶媒を用いた抽出技術
水や二酸化炭素といった天然に豊富に存在する物質を溶媒として用いることで、抽出成分に化学試薬や有機溶媒が混入する心配が無くなります。未利用資源をターゲットにし廃棄物の削減と安心で安全な機能性素材の回収を行ってきました。
- 超臨界二酸化炭素の利点
- 分子が小さく浸透しやすい
- 臨界温度(31.1oC)で室温付近の抽出操作により熱変性が無い
- 無害で無味無臭である
- 分離が容易である
- 加圧熱水の利点
- 温度変化にともない大きく極性を変える事ができるため、選択性を持った溶媒として利用できる。
- 亜臨界状態では水のイオン積が極大となり、酸やアルカリの様な働きを無触媒で行うことができる。